ある日パックマート吉祥寺店に届いた一つの荷物。
クラフトの包みを開くと、鮮やかな色彩をまとったベルベの紙袋が私たちの目に飛び込んできました。
これらの作品を手掛けられたのは、以前パックマート吉祥寺店にご来店くださったお客様で、クリエイターの嶋田さん。嶋田さんは長年ご趣味でシルクスクリーン印刷やフォトショップを用いた作品の制作を続けられています。
作品に使用されているのはベルベの既製品の白い手提げ袋たち。
どのような思いでこれらの素敵な作品を作ってくださったのか、嶋田さんにお話を伺いました。
紙袋にアメリカンポップアートをのせて
1950-70年代のアメリカで流行したものをモチーフに作品制作を行っている嶋田さん。以前訪れたアメリカンポップアートの展覧会でそれらの作品に感銘を受けたことをきっかけに、デザイン会社をご退職後、ご自身もアメリカンポップアートの制作を手掛けるようになったそうです。
今回送ってくださった作品にもレトロなモチーフがビビットな色の組み合わせで描かれています。カラフルで自由な色使いは見ていて心が躍りますね。
いただいた作品は、アナログで描いたイラストをPCに取り込んでからプリンターで紙袋に印刷したものなんだそう。袋の形状のままではプリンターに通すことができないため、一度紙袋の底部分の糊をはがし、プリントした後にまたそれを組み立て直して袋の形状に戻したとのこと!
「それはすごく大変だったのではないですか!?」と問うと、「そこは少し苦労しましたね」と笑いながら教えてくれました。
ではそもそもなぜ紙袋にご自身の描いたイラストを印刷しようとお考えになられたのでしょうか?
「廃棄されるもの」を魅力的に
近年のポリバッグ廃止の風潮を受けて、廃棄されるものに注目をした嶋田さん。
紙袋は資源として再利用されることもありますが、その多くが廃棄されるのも事実です。そこで紙袋に絵を描くことで作品として紙袋が大切に残ってくれたらいいとの思いで紙袋を使用した作品を製作することにしたそうです。
使い終わった後の破棄されるはずだった抜け殻の紙袋に、カンバスとして新たな命を吹き込む。そんな素敵なアートは見ているだけで心が温かくなるような感覚を与えてくれます。
最後に今後も紙袋を使った作品を制作していきたいと仰っていた嶋田さん。
素敵な作品をこれからも楽しみにしています。
嶋田様、この度は素敵な作品をお送りくださるとともに、
インタビューにご協力くださり誠にありがとうございました。
嶋田様のInstagramにはご紹介しきれなかった素敵な作品が掲載されています。
ぜひご覧ください。
作品に使用していただいた商品はこちら